※10/21追記 各取引所の対応をまとめました
ビットコインゴールドの分裂への対応を、各取引所が発表しましたのでまとめてみました。

目次
コインチェックのビットコインゴールドへの対応
10/19、いち早く発表したのがコインチェックです。
ビットコインゴールドはいろんな意味で疑問視されていますが、
ひとまずの方針としてはコインチェックはビットコインゴールドの付与を行うようです。
このたびのBitcoin Goldに係る分岐に際し、CoincheckではBitcoin Goldの付与を行う予定です。
(出典:coinchek blog)
僕はなんとなくですが、ビットコインゴールドの付与は
否定的な取引所が多くなるかな??
と思っていたのですが、コインチェックさんは付与の方針なんですね。
ビットコインゴールドを付与しない場合もありえる
ただ、場合によってはビットコインゴールドの付与も行わないこともあるそうです。
しかしながら、以下のような事象が発生し、弊社にてお客様の資産の保護が困難と判断される場合やサービスの安定した提供が困難と判断される場合においては、Bitcoin Goldの付与を行わない可能性がございます。
・Replay attackに対する対策が不十分であると確認された場合
・マイナーが十分に集まらず、ブロックが安定的に生成されない場合
・何らかの脆弱性が発覚しそれに対する対策が行われない場合
・その他、弊社において付与等の取り扱いが不適切と判断される場合
等(出典:coinchek blog)
方向的にはビットコインゴールドを付与する予定ですが、
やはり慎重に・・・ということなんでしょうね。
付与されないケースについては、
専門用語が混ざっていますので1つ1つ解説していきます。
Replay attackに対する対策が不十分であると確認された場合
リプレイアタックとは、ユーザーがログイン情報などを送信する際に
他のユーザーが不正にその情報を盗み取って、
不正にログインすることを言います。
パスワードはバレないように暗号化されて送られたりしますが、
リプレイアタックは暗号化されたデータをそのまんま盗み取られて使用されるので、
暗号化しても意味がないんですね。
そのために、ワンタイムパスワードや二段階認証などが威力を発揮するんです。
コインチェックの場合、ビットコインゴールドを追加するに当たって
リプレイアタックのリスクが発生するようであれば
ビットコインゴールドの付与を取りやめるということだと思われます。
マイナーが十分に集まらず、ブロックが安定的に生成されない場合
仮想通貨(=暗号通貨)は、マイニングしてくれる人たち、
いわゆるマイナーと呼ばれてる存在がいてこそ機能することができます。
ビットコインを送受信したりしてやり取りができるのも、
取引の承認作業(=マイニング)してくれるから利用することができています。
ビットコインゴールドも、そのままビットコインゴールドとして存続されるためには
マイニングしてくれるマイナーの存在が必要不可欠です。
しかし、ビットコインゴールドが誕生したからと言って、
ビットコインゴールドをマイニングしてくれる人たちが現れてくれるとは限りません。
分裂して誕生したとしても、誰もマイニングしなくてそのまま消え去る・・・
そんな可能性だってあるんです。
何らかの脆弱性が発覚しそれに対する対策が行われない場合
これは色々な可能性が想定できるでしょうから何とも言えませんが、
ビットコインゴールド自体の傍若性や、
ビットコインゴールドを扱うことによるリスクも考えられるでしょう。
万全な状態でない限りは、ビットコインゴールドを扱わない
という捉え方もできます。
その他、弊社において付与等の取り扱いが不適切と判断される場合
要するに、
「どんなことであれ、不適切なことがあればビットコインゴールドの付与はしないよ」
ということでしょう。
まだビットコインゴールドについては不明確なことも多々ありますので、
詳細がわかり次第となりそうですね。
Zaif(ザイフ)のビットコインゴールドへの発表
トークンの種類が豊富なZaif(ザイフ)ですが、
こちらはビットコインゴールドを取り扱わないことを発表しています。
Zaifは付与・入出金・取引は行わない
ビットコインゴールドについては一切の取り扱いをしない予定となっています。
理由としては、
- リプレイアタックに対する対策や保護が不十分の可能性がある
- マイナーが集まらない可能性がある(ブロックが生成されない
- 脆弱性のある可能性がある
コインチェックさんが付与しない場合の理由に挙げていたことを、
Zaifさんは「だからこそうちは取り扱いをしない」
と言っている感じですね。
Zaifも今後、もしビットコインゴールドが安定して市場に出回り、
上記理由が解消されるような場合は、取り扱いを検討するようです。
詳しくはZaifのニュースをご覧ください。

ビットフライヤーのビットコインゴールドへの発表
さて、国内最大手のビットフライヤーさんですが、こちらも本日10/21に発表がありました。
ビットコインゴールドの売買サービスまでも開始する
ビットフライヤーでは、ビットコインゴールドの付与を行う予定となっています。
ビットコインゴールドの分岐前に保有していたビットコインと同数のビットコインゴールドが付与される予定です。
そして、ビットコインゴールドの付与に伴って、
預け入れや送付、さらには売買サービスも提供される予定となっています。
売買サービスの宣言までしているのはビットフライヤーさんだけでしょうか。
ビットフライヤーの発表をしっかり読むと、
一応
「BTGの分岐が恒久的であり、お客様の資産保護の観点においても
問題がないと当社が判断した場合(付与やサービス提供をする)」
と明記されています。
が、ビットフライヤーさんはコインチェックやZaifのように、
具体的な問題点は挙げていません。
流れから考えれば、ビットフライヤーさんではほぼ間違いなく取り扱いがされるでしょう。
リップルトレードジャパンの元代表が逮捕されるというニュースの時の
ビットフライヤーの加納代表のコメントでも思いましたが、
最近ビットフライヤーさんはちょっと心配になる部分がありますね。
逮捕ニュースの記事についてはこちらをどうぞ。

まとめ
ビットコインゴールドについてはいろんな憶測が流れていますが、
そんな中でコインチェックはいち早く対応を発表。
続いて、Zaifとビットフライヤーも対応を発表しました。
今回は各取引所の対応が分かれましたね。
ビットフライヤーさんが本日発表をした影響なのか、
ビットコイン価格は1BTC=70万円を突破してしまいました。
ビットコインは盛り上がっていますが、ビットコインゴールドはあくまでおまけ程度と考えて、
ビットコインゴールド目的でビットコインを買い増しするのは控えた方が良いように僕個人は考えています。
